あおの生涯-草がたべられない女の子-
こんにちは、でぐでぐです。
※本記事はあおとの思い出を綴るものです。
あおの生きた証。
あおさんとの二年半。少しづつ思い出して振り返ってつらつらと。
2015年5月某日ブルーの子を探して某大型ペットショップへ と前の記事で簡単に
書いたけど実はめっちゃ迷ったんだよ。
よくわかんない栗林みたいなところを恐る恐る・・・不法侵入で捕まるかと思った。
帰りはケチらずバス使ったのは知ってるよね(汗)
生まれて1ヶ月ほどくらいのちびの中で1匹だけ尾が切れて短く他の子達から離れている。体も小さく値引きされていて店員さんもあまりお勧めしない残念な子。
はい、あおさんあなたです(笑)でもあなたに決めてたから迷わず一緒に帰ったね。
びっくりするくらい人慣れしていて、すぐに手の中で寝たあおさん。どれだけ野生を
忘れた子なんだと思ったけど、大人しくてとても可愛くて、でぐなんてほったらかしになってたね。(ごめんでぐ、、笑)
そんなあなたが、いろいろ抱えている子だと知るのに時間がかかってしまった。
最初は餌めっちゃスキキライする子(怒)と思ってた(※後に不正咬合と判明。)
すぐぽいぽいするから、体も大きくならなくて後から来た子に追い抜かされる、、、ツレに何回も食べさせられてたね。ごめんね、痛いの気づいてあげられなくて。
最初のきっかけは真菌だったかな?カビカビになって、元気もなく慌てて病院へ。
気が気でなかったけどその時は薬できれいになったし大したことなかった。よかったとおもったのもつかの間、今度はだんだんふらつきが出てきた。さらに手が温かいからか降りようとしない。 とどめにケージの遊具でぶつけたのか前歯が欠けるという悲惨な状態に、、、
もうどうしようか焦って近くの病院で栄養剤もらって体力だけ戻してかなり遠くのエキゾチックアニマル専門病院まで行ったよ。それでも原因ははっきりしなくて、麻酔かけて口の中見るしか方法がないと言われてとても困った。(前歯はちょっと長い程度と言われた。)場所は遠いし、小動物の麻酔が危険なのはさすがに知ってたし。
そんなとき、、なんと近くにエキゾチックアニマルが診れる病院ができることが判明!
なんと運命的な。おっと事前に調べとけよって話だね、ごめんね。
早速行ってみた・・・そしてレントゲン見て驚愕。
奥歯が縦横無尽に伸びまくってて口の中ズタボロ。
草は食べられないレベルらしい。そしてこの歳(一歳から二歳)のデグーで見たことない症例だと。(いわゆるうまれつき。)
そりゃ餌食べないよね。草も嫌いなんじゃなくて食べられなかったんだね。。。
とりあえず見える範囲だけ切ってもらっていったん様子見。
今後も定期的に歯きりは必要ということで、常連さんになること決まったね。
そして餌少ししか食べられないからちょっと荒療治。
ゆにさん投入!(笑) 最初心配したけど仲良しになってくれてよかった。
ご飯の取り合いであおも必死に食べてた。ゆにの爪でケガもしたし、毛むしられてたけど、、ね!ゆに!
まぁでも限界は来るわけで、、、体重がある程度あるうちに麻酔して奥歯切りをすることにした。最初はもう同意書書くのに吐きそうだったよ。ちゃんと帰ってくるか心配でそわそわ。生きた心地がしなかった。でもちゃんと帰ってきたえらいあおさん!
さようならたくさんの諭吉さん(笑)
それから何回通ったかな?歯きりまくられてちょっと先生嫌いになってたよね。
普段人嫌がらないのにめっちゃ「ぷーぷー」怒ってた。
そのあとも体重増えては餌食べなくなって減ってを繰り返すから、ペレット何種類買ったかわからないよ(笑)結果好きなのは恵とメディマルかな?
そんなこんなで綱渡りながらなんとか生きてくれてた。
でもやっぱり。。。
もう目は腫れるわ、あごが削れるわ 耐性菌にぼっこぼこ。よだれだらだらで化膿しまくり免疫も下がってたんだろうね。
なんとか傷は治ったけど、ご飯はふやかした柔らかいものしか食べなくなったね。
増えたおちびさんと遊んであげてる(あそばれている)あおさん。
そして、ついにやってきてしまったその日。
前日までふやかした餌しか食べていなかったのに、急にそのまま恵を食べ始めたとツレにきいてたのに。(※今思うと最期にがんばって食べたんだね。)
ツレから電話があって、あおがもう、、、実家に帰っていたので、急いで向かう。
あおは到着するまでずっと頑張ってくれていたみたい。
ツレの指を弱い力で噛んだり肩によじ登ったり・・・。
ついた時にはもうぐったりで。低体温症のような感じで体も冷たかった。
※ツレがカイロとドライヤーで温めた手や足で温めてたけどそれでもだめで。
二人で最期を覚悟したからゆにやみんなと一緒にといつもの寝床に戻してあげた。
ゆにがきて毛づくろいしたけど反応のないあお。きになって腕や脚をひっぱるゆに。
数分後。硬直とともにあおさんは旅立ちました。
写真は撮っていませんが、いつものように眠っているみたいでした。
あごはただれて、歯もいたるところから皮膚を突き破りそうな伸び方。
痛かったよねあお。
棺のように周りに食べたくても食べられなかった餌やおやつをいっぱいにしてあげました。向こうではいっぱい食べておなか一杯になってねと願って。
こうしてあおさんとの生活は終わりました。
朝起きては生存確認。薬。
夜仕事終わったら生存確認。薬。
この日課ももう終わり。
外に行くたびにあおにどうかな?と食器を選ぶのも、餌を選ぶのも・・・
今も記事を書きながらも嗚咽が止まらず。
あおがいないケージを受け入れることができません。
彼女はうちに来てしあわせだったのでしょうか。
でもそんなだとあおはすっきり旅立てないよね。
ずーっとずーっと戦ってきた痛みから解放されたんだよね。
これからもほかの子たちとのでぐでぐ生活は続きます。
見守ってくれるよね。頼んだよあお。
これからもよろしくね。
あおはいつまでも特別なわが子です。
ありがとうあお。
さいごに。
病気のデグーさんを抱えると本当に大変でした。
病院はそもそも少ないし、お金もかかる。時間も取られる。
みんながみんなじゃなくていいです。綺麗ごとでもなんでもいいです。
彼らを家族にするときは、そういうリスクもあること知っておいてください。
あおのような子が一匹でも多く幸せに過ごせるように。
悲しい別れが減りますように。
それでは、おれんじまえばな日々を。